はじめにー自分なりの豊かさを見失う時代
はじめに、このブログを始める背景、自分なりの豊かさを見失いやすい時代!について、書きます。
このブログでは、「世界とつながる」、「自分を生きる」、「暮らしと季節」というテーマで自分なりの豊かさを考える糧(Food of Thought)を発信したいと考えています。
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もともと、このブログは娘が20歳の誕生日を迎える日にプレゼントにしたい、と思い始めました。
フィンランドに留学中、高熱で寝込んでいる布団のなかで、そばによってきて心配そうな顔でのぞき込む、わが子(2歳)。私が死んだあとに何を残してあげられるのだろう?と考えました。
お金や家ではなく、豊かな人生をおくるために経験してきたこと、長く読みつがれる古典や心理学から学んだことを伝えたいと思いました。
今の時代、人生の選択肢が増え、それを選ぶ自由が増していると思います。
転職してもいい、しなくてもいい。
結婚してもいい、しなくてもいい。
子どもをもっても、もたなくてもいい。
田舎に住んでもいい、海外に住んでもいい。
一昔前のような、30歳までに家族をもって、男性が働き、女性が家事をする、子どもを2人もって、1つの会社で定年まで勤める。
こんなロールモデルは参考にならず、多様な価値観の中で、自分なりの豊かさを考え、動いて、考え直していく必要があると思います。
Barry Schwartz(心理学者)は、著書「選択のパラドックス」のなかで、次のように述べています。
Previous generations naturally found answers as they grew older because they found a direction in the less frequent changes and was more easily determined by a clear and stable institutional culture. They slowly focused on the solutions without challenging the ‘meaning’ of their lives anymore. However, the radical change of society and technology makes it easy for us to lose the meaning of lives, and people themselves do not know what is meaningful for their lives (Barry 2004)
一昔前の世代は、年をとるにつれ、自然と答えを見つけていった。頻繁な変化がなく、明確に制度や文化によって規定されていったからだ。彼らは徐々に、もう人生の意味を問い直す必要がなくなり、日々の生活に集中できた。しかし、急速な社会とテクノロジーの変化は、私たちの人生の意味を見失いやすくさせている。そして、我々は何が豊かなのか、自分たち自身でも分かっていない。
価値観が多様化し、変化の激しい社会では、何が豊かなのか自分たち自身も分からず、たえず問い直す必要があると述べています。
このブログでは、自分なりの豊かさを問い直し行動するひとを応援したいと思います。
自分自身、住む場所が日本🇯🇵からフィリピン🇵🇭、オーストラリア🇦🇺、フィンランド🇫🇮と変わり、職はエンジニア👨💻からマネジメント、そしてデザイナー👨🎨へと変わりました。
豊かさに答えはないし、人それぞれだけれど、このブログでは3つのテーマで、自分なりの豊かさを考えるための糧(Food of Thought)を残したいと思います。
1.「世界とつながる(外から内へ)」
こんな価値観もありか!と良いところをとりいれること。世界で会った面白い人や価値観、留学、海外移住、英語力などについて。
2.「自分と向き合う(内から外へ)」
自分なりの豊かさを問い直していくこと。
本や研究、体験から学んだ豊かさを考える方法や、普遍的な豊かさの源泉などについて。
3.「季節と暮らす」
妻が海外に住むなかで、豊かに生きるために大切だと実感した、四季を感じながら丁寧に暮らすことについて、妻が書きます。
このブログは10年単位で続けて、娘の20歳の誕生日にプレゼントしたいと思っていますし、より多くの人とつながることができれば嬉しく思います。
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